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美術品のいわゆる名品というものは、「ある所に行かないとない。」と言われています。
どういうことかと申しますと、名品というものは、その時代その時代で大変な高値で取引されている場合がほとんどで、普通の人が手を出すことができる代物ではなく、相応の人の手から相応の人の手へと渡っている可能性が非常に高いということです。「伝来」というものが生じ、尊重される理由があるのも頷けます。
しかし、それでも時と場合によっていつの日か忘れ去られ、何十年もあるいは100年以上もの間世の中の表舞台から消えてしまっている名品もないわけではありません。 また、かつてはそれほど名品として扱われておらず、高値で取引されていなかったのに、時代の流れの中で今日一躍名品としての地位を獲得したものがあるのも事実です。例えば、李朝などの民芸的な焼き物が良い例ということができます。
当相談所もまだ見ぬ古美術品の名品と出会い、再び世の中の桧舞台へ誘う橋渡し役になれることができれば、これ以上の喜びはありません。